研究課題/領域番号 |
18K15752
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
保田 雪子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80815499)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大腸がん / SNP / RAD17 / NINEIN / NIN / 修復関連遺伝子 |
研究成果の概要 |
ヒトRAD17はDNA損傷に応じてチェックポイント活性化のシグナルとして作用し、そのSNPのLeu546Argは、大腸がんへの易罹患性が示されている。この性質が、大腸がんの主要因軸であるEGFRならびにKRAS変異のリスク要因にどのように影響を及ぼすかの関連解析をおこない、大腸がんに対する抗EGFR抗体薬のより効果的なコンパニオン診断のための層別化を試みた。 さらに、もう1つの大腸がん関連遺伝子候補である中心体関連タンパク質NINEINについても同様の解析をおこない、NINEIN Pro1111Ala多型が大腸がんのリスクと関連しており、特に男性の直腸がんにおいてオッズが高いことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸がんに対する分子標的治療薬としては、抗EGFR抗体薬があり、RAS遺伝子検査により、その効果を予見し、適用が決められる。今回大腸がんの易罹患性に関連するRAD17およびNINEINのSNPを対象にして、EGFRの発現亢進およびKRAS変異との関連について解析した。結果、有意な関連が示されず、当初の目的である、抗EGFR抗体薬のより効果的なコンパニオン診断のための層別化はかなわなかった。しかしながら、近年拡充しつつあるin silicoデータと環境を駆使することにより、がん関連遺伝子のSNPをコンパニオン診断に役立たせる可能性は強まっており、さらなる深度の解析を試行続行中である。
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