研究課題/領域番号 |
18K15758
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
西江 裕忠 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00812174)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | PDT / 一重項酸素 / アポトーシス / アセチル基 / 糖鎖連結光感受性物質 / 光線力学的治療 / 内科 |
研究成果の概要 |
PDTでは光化学反応によって誘導された活性酸素、一重項酸素によってアポトーシス、ネクローシスが誘導されているといわれている。また小胞体に、ゴルジ体ににおいて発生した一重項酸素を由来としてER-Ca+チャンネルの障害によりアポトーシスを誘導されているとの報告されている。今回我々が開発したAcN003HPはほかの光感受性物質よりも多くの一重項酸素を発生させており、小胞体に局在しているという結果であった。またG-cholrin e6よりも60分ほど取り込みのピークを遅らせることができた。そのため第2世代のTSよりも高い殺細胞効果を示した可能性があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光線力学療法(PDT)は様々な領域で臨床応用されており,消化器領域では化学放射線療法後の遺残再発食道癌に対し,TSを用いたPDTが保険収載されている。我々は以前から癌細胞が正常細胞より多くの糖を取り込む性質(Warburg効果)を応用して糖を連結したPSの開発を行っており,代謝、抗腫瘍効果にすぐれたGcholrin e6を開発した。ただし代謝が非常に早く、十分な腫瘍集積を得られているとは考えにくい状況であった。今回我々はAcN003HPを用いた光線力学療法の抗腫瘍効果などについて検討を行った。今後もさらに研究をつづけ改良を重ねることにより、有効性・安全性の向上を計る。
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