研究課題/領域番号 |
18K15765
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
小嶋 融一 大阪医科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (10747744)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オートファジー / ERストレス / NSAIDs誘因性小腸傷害 / 予防薬 / 治療薬 / NSAIDs / 小腸障害 |
研究成果の概要 |
本研究は、ERストレス、オートファジー等のストレス応答反応を標的としたNSAIDs誘因性小腸傷害の予防、及び治療法の開発を目的とした。本研究を通して、我々は、オートファジー誘導に注目した。ラパマイシン等既知のオートファジー誘導因子が、細胞モデルでIndomethacin (IM)誘因性の小腸傷害を効果的に減弱させることを見出した。その中で、糖代謝阻害剤物質Xが最も効果的にERストレスと同時にオートファジーを誘導し、且つ、細胞傷害を抑制する事を見出した。マウス小腸潰瘍モデルでもその治療効果を確認している。この分子は、がん治療薬としても注目されている分子で、ヒトへの応用も可能だと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NSAIDsは、世界中で汎用されている薬物である。代表的な有害作用である胃粘膜傷害は、胃酸分泌阻害薬、あるいは、胃粘膜保護薬で予防、治療可能であるが、未知な点が多い小腸傷害では、未だに確立された治療法は存在しない。オートファジーを標的とした治療は、神経変性疾患、循環器疾患等で注目されており、本研究において、忍容性の高い物質によるオートファジー/ERストレスの人為的な誘導がNSAIDs誘因性小腸傷害治療につながる可能性が示唆されたことは、大きな学術的及び社会的な意義を持つ。
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