研究課題/領域番号 |
18K15773
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
姫野 美沙緒 東京大学, 定量生命科学研究所, 特別研究員 (80706416)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | B型肝炎ウイルス / 星細胞 / 類洞内皮細胞 / iPS細胞 / 三次元培養 / 肝星細胞 / 三次元共培養 / 肝硬変 / 肝非実質細胞 |
研究成果の概要 |
iPS細胞由来の各種肝臓構成細胞を用いたHBV感染モデルを構築した。 iPS細胞由来肝前駆細胞は肝がん細胞株には発現していないHBV感染受容体であるNTCPを発現した。類洞内皮細胞はHBV感染の共役因子であるEGFRの細胞表面発現を誘導し、HBV感染複製効率を上げることを明らかにした。これまでに開発していたiPS細胞由来肝星細胞の一部は活性化していることを明らかにし、新たに静止期星細胞の分化誘導方法を確立した。この静止期星細胞を三次元共培養することでHBV感染複製効率の亢進が見られた。 以上の結果から、新規HBV感染モデルを確立できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HBVに感染し持続感染の状態になると、その排除が困難である上、肝硬変や肝細胞がんへと移行するリスクがあり治療法の開発が急務である。 現在、研究に用いられているHBV感染モデルは、材料の入手が困難である、または、臨床での多様な患者や生体内での感染に伴う反応を反映していないなど課題があった。本研究で開発したHBV感染モデルはiPS細胞を用いるため多様な患者背景を反映することが可能である。また、肝細胞単独培養では得られない細胞間の影響を調べることが可能となった。このモデルを用いることで新規創薬開発や病態の解明に役立つと期待される。
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