研究課題/領域番号 |
18K15791
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
八木 崇志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00781840)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | グルカゴン / 大腸癌 / 大腸癌細胞 |
研究成果の概要 |
糖尿病患者の死因は癌が最も多く、糖尿病と癌の重要性が提言されている。しかし、その機序は不明な点が多い。 本研究では、複数のヒト大腸癌組織切片、マウス、ヒト大腸癌細胞株でのグルカゴンレセプター(GCGR)の発現を確認し、またグルカゴンの添加が大腸癌細胞の増殖を促進することを示した。細胞内シグナル伝達経路、MAPK、AMPKをグルカゴンは変化させることが発見された。 in vivo、in vitroの検討により、グルカゴンはGCGRへの結合を介し、MAPK、AMPKなどの細胞内シグナル伝達経路を制御し、大腸癌の増殖を促進していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今までグルカゴンと癌に関する研究についてはほぼ皆無であった。本研究により、高グルカゴンが大腸癌細胞増殖を促進することが示され、グルカゴンの持つ新たなメカニズムが明らかとなった。グルカゴンという新たな切り口から糖尿病と大腸がんの関連について新しい知見が得られ、糖尿病患者における大腸がんの罹患リスク低減や珍奇治療法の開発に今後貢献しうると考えられる。
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