研究課題/領域番号 |
18K15805
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐藤 裕樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50644556)
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研究期間 (年度) |
2024-01-17 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 偽性腸閉塞 / アカラシア / 慢性偽性腸閉塞 / 過敏性腸症候群 / Achalasia / 内視鏡的筋層切開術 / 高解像度食道内圧計 / アウエルバッハ神経叢 / 食道アカラシア / 機能性消化管疾患 / 生体インピーダンス法 / 内視鏡的食道筋層切開術 / 食道運動異常症 / 機能性食道疾患 / Jackhammer esophagus / 好酸球性食道筋炎 / 胃不全麻痺 |
研究開始時の研究の概要 |
Achalasia等の食道運動異常症は、高解像度食道内圧検査によって機能的に分類・診断されているが、病態の解明は未だ不十分である。我々は独自開発した内視鏡的食道筋層生検法(POEM-b)を施行することで、食道運動異常症の中に新規疾患カテゴリーである好酸球性食道筋炎(EoEM)を発見した。引き続き症例を蓄積し、POEM-bにより局所の病理組織学的解析・免疫組織学的解析・遺伝子発現解析を行うことで、機能異常に基づく現在の食道運動異常症の分類をより病態に沿った分類に改編することを目指す。更に、新規開発した内視鏡技術を用い、運動機能解析と組織病理解析の併用により、食道-胃-腸に及ぶ消化管全体の運動異常症の病態解明を包括的に進める。
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研究実績の概要 |
シネMRIによる小腸運動能の解析を継続し行った。腸管の運動能の評価にMahalanobis距離を用いることで画像解像度に依存せずに評価が可能であり有用であった。慢性偽性腸閉塞症(CIPO)においては、過敏性腸症候群(IBS)・健常者(HC)と比較し腸管蠕動能の低下・腸管径の増大により明瞭に鑑別が可能であったのに対してIBSの腸管はHCとの運動能の比較で相当のオーバーラップを認めた。IBSを小腸運動能においてHCと鑑別することは困難であった(論文投稿中、major revision)。小腸運動には蠕動運動・分節運動・振子運動があり内容物種類によりこれらが様々な割合で出現するがCIPO患者ではこれらすべてが低下していると考えられる。一方、我々の研究ではHCや非CIPO患者においては小腸運動能は個体差も大きいと考えられ(Tominaga, et al. Ann Transl Med. 2020)、それぞれ種類の運動能の評価には長時間の運動パターンの観察・解析する必要があり更なる研究が必要である。 食道運動異常症であるAchalasiaにおいては内視鏡的筋層切開術(Peroral endoscopic myotomy)が施行される。多施設共同研究により、抗血栓薬内服中の患者においても内視鏡治療ガイドラインの遵守でPOEMは安全かつ有効な治療選択枝となることが明らかになった(in press)。一方、合併症として、粘膜下出血・筋層出血や、それによる粘膜の離層など(合併症)が生じた場合は通常の内視鏡治療の際の粘膜出血と比べより慎重な経過観察や集約的治療が必要になることが示された。
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