研究課題/領域番号 |
18K15826
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2020) 東京大学 (2019) 東海大学 (2018) |
研究代表者 |
中野 泰博 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (80755439)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / Notchリガンド / Notch受容体 / 肝線維化 / 肝星細胞 / 肝癌 / Notch / Dll4 / Jag1 / 肝細胞 / アデノ随伴ウイルス / Wnt / Notchシグナル / 肝再生 |
研究成果の概要 |
肝細胞癌の発生・進展におけるNotchシグナルは、肝細胞へ同シグナルを過剰に活性化したマウスの結果から促進的に作用することが示唆されているものの、その詳細はいまだに明らかとなっていない。本研究課題では、肝細胞癌の進展に対して、NotchリガンドのDll4が促進的に作用し、Jag1が抑制的に作用することを見出した。また、Dll4はNotch1シグナルを活性化し、癌細胞の増殖を促進する一方で、Jag1はNotch2シグナルを活性化し、Dll4の異所的発現を抑制するとともに癌細胞の増殖も抑制した。これらのことから、Notchリガンドの機能的差異を利用した分子標的薬開発の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝癌は世界的に死者数の多い癌であり、その治療法開発が待たれる。肝線維化・肝硬変を背景として肝癌は発生・進展するが、線維化が進行した肝臓においては正常肝と比較し、肝再生能が低下する。このため、肝癌を切除した場合には、残存肝の再生能が乏しいために術後肝不全を引き起こすリスクを伴う。本研究課題は「肝癌の抑止」と「線維肝再生」の両方を可能とする治療法の開発基盤を構築することを目的とした。本研究の成果として、線維肝の再生を促進するNotchリガンドJag1からのNotch2シグナルが肝癌の進展を抑止することを明らかにした。
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