研究課題/領域番号 |
18K15830
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
鎌田 研 近畿大学, 医学部, 医学部講師 (70548495)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自己免疫性膵炎 |
研究成果の概要 |
Aryl hydrocarbon receptor (AhR)は腸内細菌由来代謝産物や環境因子 (ダイオキシン・タバコの煙など) を認識する転写 因子であり、免疫システムの恒常性の維持に重要な役割を果たしている。「腸内細菌叢の変化に伴う細菌由来代謝産物のProfile変化」がAhRの活性化を介して、自己免疫性膵炎の発症を制御するという仮説を検証した結果、AhRリガンドである2, 3, 7, 8-Tetrachlorodibenzodioxin (TCDD)の投与あるいはIndole-3-pyruvic acid (IPA)の給餌により、自己免疫性膵炎の発症は抑制されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫性膵炎・IgG4関連疾患は本邦の内科医により、提唱された新規疾患概念である。本疾患の病態生理は解明されておらず、患者は一律にステロイド投与により治療されている。高齢男性に多いという本疾患の特色を考えると、病態生理に立脚した新規治療法の開発が望まれる。このため、世界中の膵臓・免疫疾患研究者がIgG4関連疾患の病態解明と新規治療法の開発に取り組んでいる。本研究は自己免疫性膵炎に関する申請者らの先行研究から着想し、「腸内細菌とAhR活性化因子が引き起こす免疫反応」という独自の視点から病態解明と新規治療標的の同定を行うものであり、世界的に見てもユニークで新規性の高い内容であると考えられる。
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