研究課題/領域番号 |
18K15832
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
林 倫留 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (70717785)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / 酸化ストレス / オートファジー / 細胞増殖 |
研究成果の概要 |
NASHの病態にはオートファジー機能異常及び小胞体ストレスが関連し、NASH患者では、糖尿病罹患率が高い。本研究では、小胞体ストレス誘導剤であるタプシガルジン、ツニカマイシン、ピュロマイシンを培養細胞に負荷し、薬剤によりオートファジーの異なる反応(促進あるいは、後期段階の障害)を認める事を明らかにした。また、小胞体ストレス誘導剤単独では、Mallory-Denk Body(MDB)の形成を認めなかった。更に、インスリン抵抗性ではなく、糖単独で小胞体ストレスおよび酸化ストレスが生じた。小胞体ストレス誘導剤と高濃度の糖を同時に負荷する事で、小胞体ストレスが増悪する事を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣の変化に伴い急増しているNASHの病態にはオートファジー機能異常及び小胞体ストレスが深く関連している事が報告されてきた。しかし、オートファジー機能異常と小胞体ストレスの相互作用に関しては不明な事が多い。また、NASH患者における高血糖が、小胞体ストレスとどのように関連しているか、明らかではなかった。今回の研究では、小胞体ストレスがオートファジー機能異常に与える影響は多様である事を示した。また、糖単独でも小胞体ストレスを悪化させる原因である事を明らかにした。これによって、NASHの病態には、小胞体ストレスや高血糖が相互に関係している事が判明した。
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