研究課題/領域番号 |
18K15838
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
大瀧 陽一郎 山形大学, 医学部, 助教 (80732693)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ITCH E3 ligase / cardiac hypertrophy / aortic stenosis / HECT-type E3 ligase ITCH / Dvl / LVH / Aortic sclerosis / HECT type E3 ligase ITCH / Circular ITCH / 大動脈弁狭窄症 / 心肥大 / ITCHとDVLの相互作用 / 左室肥大 |
研究成果の概要 |
医学の進歩にもかかわらず大動脈弁狭窄症の発症を抑制する薬物療法はない。大動脈弁狭窄症の発症には、大動脈弁硬化と左室肥大が関与する。我々はユビキチン転移酵素ITCHおよびCircular RNA ITCHに注目して検討を行った。circular RNA ITCHの標的であるmiR214は予想に反して、大動脈弁狭窄症で著名な変化を認めなかった。そこで、ITCHに注目して検討を行いITCHはDvlを標的蛋白質とし、Wnt/βカテニン経路を介して左室肥大を抑制することを発見し、報告した。人大動脈弁サンプルでは、ITCHの発現が低下しており、ITCHの機能低下が大動脈弁硬化に関与することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ユビキチン転移酵素ITCHが大動脈弁狭窄症発症(左室肥大や大動脈弁硬化)に関連することを示した。左室肥大に関しては、心筋特異的ITCH過剰発現マウスを用いて、ITCHがWnt/βカテニン経路を介して、野生型マウスに比較して心肥大を抑制し、心機能を改善することを示した。大動脈弁硬化に関しては、人大動脈弁サンプルを用いて、大動脈狭窄症の発症に、ITCHの機能低下が関与することを示した。また、ITCHがRunx2の発現を抑制するデータを得た。本研究により得られた新たな知見から、ITCHが左室肥大と大動脈弁硬化に対する新たな治療標的となりうる可能性が示唆された。
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