研究課題/領域番号 |
18K15841
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田村 夏子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (70815597)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高安動脈炎 / MLX遺伝子 / 褐色脂肪細胞 / クローン病 / MLX / インフラマソーム / オートファジー |
研究成果の概要 |
本研究では高安動脈炎患者のゲノムワイド関連解析で明らかになった変異型MLX遺伝子のノックインマウスを作成し、野生型マウスとの比較により病態解明を目指した。CRISPR/Cas9システムを用いてノックインマウスを作成した。HE染色では刺激を行っていない変異型MLXノックインマウスの血管断面積は同週令の野生型マウスと比較して有意に増大していた。大動脈壁は肥厚しており、リンパ球の浸潤や弾性繊維の断裂を認め、血管周囲のリンパ節腫大を認めた。また、大動脈周囲の褐色脂肪組織の増大、大動脈弁組織の肥大、小腸パイエル板の肥厚、大腸平滑筋の腫大という特徴がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高安動脈炎は原因不明の大型血管に発症する血管炎で、主に若年から中年の女性に多い本疾患はアジア人に多いという特徴もあることから、遺伝性疾患が疑われてきた。近年日本で行われたゲノムワイド関連解析で見出された疾患関連遺伝子である、変異型MLX遺伝子を持つマウスを作成し野生型マウスと比較したところ、様々な特徴を捉えることができた。今回の研究成果を足掛かりにしてさらに詳細な病態解明が可能になると考えている。
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