研究課題/領域番号 |
18K15842
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
森 雅之 金沢大学, 附属病院, 助教 (30707526)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 薬剤溶出性ステント / 血管修復反応 / 抗血小板薬 / 内皮化 / 新生内膜 / 炎症反応 |
研究成果の概要 |
BioFreedomステント8本、XIENCE Alpinステント8本を8頭のブタ冠動脈に留置し、5日後と14日後にイメージングと病理標本による評価を行った。5日後では、両ステント共に部分的に新生内膜様の組織で覆われていた。炎症細胞とフィブリンがステント周囲に沈着していたが、両ステントで沈着の程度に差はなかった。14日後では、両ステント共に新生内膜で被覆されていたが、一部被覆されてない箇所を認めた。BioFreedomはXIENCE Alpineと比較してフィブリンや炎症細胞の沈着は有意な低下を認めた。また新生内膜内に分化した平滑筋細胞を認め、血管修復反応が早く起こる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BioFreedomはその特徴からステント留置後の血管修復反応が早く起こると言われ、ステント留置後の抗血小板薬2剤の内服期間が短縮できると期待されている。今回の研究では、BioFreedom留置後の血管修復反応の過程を動物実験でXIENCE Alpineと比較評価し、抗血小板薬の内服期間の短縮の妥当性について検証した。 動物実験ではBioFreedomはXIENCE Alpineと比較して、ステント留置後の血管修復反応が早く起こる事が示されたが、両ステントの一部に新生内膜で被覆されてない箇所を認めた。血管修復反応は完全には終了しておらず、抗血小板薬内服期間の短縮化は慎重に行うべきと考える。
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