研究課題/領域番号 |
18K15846
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
國富 晃 京都大学, iPS細胞研究所, 特定研究員 (30570882)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | iPS細胞 / 心筋細胞 / プライム型 / ナイーブ型 / H1FOO / ヒトiPS細胞 / リンカーヒストン / 心筋分化 |
研究成果の概要 |
当研究ではヒト卵母細胞特異的に発現しているリンカーヒストンH1FOOをコードしている遺伝子であるH1FOOを,iPS細胞樹立に用いる4つの転写因子と共に体細胞に導入することで,従来の方法よりも高効率かつ均一な心筋分化能を持つ高品質なヒトiPS細胞を効率良く作製する方法を開発した. また現在広く用いられているプライム型ヒトiPS細胞よりもより高度な多分化能を持つと考えられているナイーブ型ヒトiPS細胞を,H1FOOを用いて体細胞から直接効率良く樹立する方法を確立した.更にナイーブ型ヒトiPS細胞が心筋分化の前段階である中胚葉系への高度な分化能を持つことを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞は循環器領域では分化誘導した心筋を用いた研究や再生医療への応用が期待されている.しかしながらヒトiPS細胞は細胞株間での質のばらつきが大きく,それに付随して心筋分化効率や分化心筋の成熟度なども不均一であることが重大な問題となっていたが,本研究成果はそれらの問題を解決する可能性を持っていることを示した.更に本研究では現在広く用いられているプライム型ヒトiPS細胞よりも高度な多分化能を持つと考えられているナイーブ型ヒトiPS細胞を体細胞から樹立する方法を確立したことで,循環器領域のみならず幅広い分野におけるヒトiPS細胞の更なる可能性を広げた.
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