研究課題/領域番号 |
18K15850
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
戸高 寛 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (80769662)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | AChE / AChE-R / 細胞保護作用 / 虚血ストレス / 心筋細胞 / 虚血性心疾患 / 細胞保護 / アセチルコリンエステラーゼ / アセチルコリン / 虚血 / 再灌流障害 |
研究成果の概要 |
アセチルコリンエステラーゼ(Acetylcholinesterase, AChE)は、神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素として広く知られているが、近年、神経伝達に関与しない組織や細胞でも発現していることが発見され、その機能の再考が求められている。本研究において、AChEのスプライシングバリアントのひとつであるAChE-Rの心臓における発現、および虚血ストレスに応じた発現増加が見出された。さらに、遺伝子導入によるAChE-R過剰発現は、虚血ストレスによる細胞死を抑制することが明らかとなった。以上の結果より、心臓AChE-Rは虚血ストレスに対して細胞保護作用を有することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の虚血性心不全の治療においては、心筋保護療法の重要性が認識されつつある。本研究より心臓AChE-Rが虚血ストレス刺激に対して細胞保護に作用することが見出された。さらに心筋細胞へのAChE-Rの遺伝子導入は、細胞保護作用の増強を促した。以上の結果より、AChE-Rの遺伝子導入は虚血性心不全の病態改善および予後改善が期待され、虚血性心不全への新規治療法開発の足掛かりになると想定される。
|