研究課題/領域番号 |
18K15853
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
井手 佳菜子 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20725791)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再生医療 / 腫瘍化阻止 / レンチウイルス / 心筋細胞 / ゲノム編集 / 循環器内科学 |
研究成果の概要 |
ヒト多能性幹細胞(ES/iPS細胞;hPSCs)は、医療・医薬創出の基盤ツールとして期待されるが、その安全性において最重要課題である腫瘍化(奇形種、癌)の完全な克服技術は未だない。我々はhPSCsの腫瘍化を同定・治療する革新的なレンチウイルスベクター(TC-LV)の開発に取組み、腫瘍化原因細胞を特異的に同定・殺傷できるプロモーターを同定した。また、TC-LV導入未分化細胞の強力な殺傷効果と同時に、目的細胞(心筋細胞等)への分化誘導後の安全性を示すことができ、未分化細胞特異的な殺傷効果を実証することができた。本技術の開発により、ヒト多能性幹細胞による再生医療の臨床応用の大きな進展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本技術は、本邦ならびに世界中で進められている全てのhPSCsでの再生医療研究に応用可能な共通根源の技術であるが、高いオリジナリティーを持ち、ベクター技術は特許取得済みで知財も確保しているため、本邦での再生医療の基礎研究と臨床応用の両面での推進に大きく貢献するものである。本研究により腫瘍化細胞特異的な強力な殺傷効果が得られたことは有意義であり、今後の詳細な解析により期待される成果が得られれば、hPSCsに最も重要な安全性の問題を克服でき、本邦での早期の再生医療の安全かつ着実な実現が可能となるため、先端医療実現による国民福祉の向上と経済発展に繋がる、中長期的には大きな社会貢献の成果が期待できる。
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