研究課題/領域番号 |
18K15866
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
山内 洋平 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (30734587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 急性冠症候群 / 壁ずり応力 / 冠動脈CT / 数値流体力学 / 数値流体解析 / Wall shear stress / 動脈硬化性プラーク |
研究成果の概要 |
急性冠症候群(Acute coronary syndrome: ACS)は突然死を来す重篤な疾患である。本研究は、冠動脈CT検査を施行した後にACSを発症した計25例を対象とし、形態的狭窄(%DS)、狭窄領域での冠血流予備能比(ΔFFR)、狭窄領域内の最大wall shear stress(maximum WSS)において、ACS発症の関連因子について検討した。 ACSの診断ではmaximum WSSは%DS、FFRと比較し診断精度の向上を認めた。多変量解析では、maximum WSSが急性冠症候群発症に関わる独立した関連因子であり、WSSはACS発症の予測因子である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
突然死の原因となるACSの発症はいまだ解明されていない。現在、冠動脈疾患のスクリーニングとして汎用されている冠動脈CT検査では狭窄度、プラーク性状の評価のみである。本研究では、冠動脈CTより算出されたWSSがACS発症の独立した予測因子であった。WSSは侵襲的イメージングモダリティからしか算出できなかったが、コンピュータ技術の発展により冠動脈CTから非侵襲的に算出可能となっている。冠動脈CT検査よりCFDを用いて非侵襲的に算出できるWSSは、ACS発症を予測する新たな評価方法となる可能性が示唆される。
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