研究課題/領域番号 |
18K15869
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 (2019-2021) 川崎医療短期大学 (2018) |
研究代表者 |
大野 佑子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (70813872)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 遠隔虚血プレコンディショニング / 虚血性心疾患 / エクソソーム / microRNA / RIPC |
研究成果の概要 |
心筋の虚血再灌流障害において、RIPCによって増加したmicroRNAが心筋保護に関与するという報告がされているが、本研究では、虚血再灌流障害に対するRIPCの心筋保護効果の機序の解明を行った。特に、細胞が分泌するエクソソーム内に含まれるmicroRNAに着目し、ヒト検体と動物実験の両方から検討を行った。RIPC前後で血液から分離したエクソソーム内のmicroRNAが明らかに変化ずることが明らかとなり、ヒトとラットの両方で共通して変化しているmicroRNAを絞り込むことができた。そこからmRNAとの関連も踏まえてさらにターゲットを絞り込むことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最終的なターゲットまで絞り込めれば、虚血性心疾患の治療後の虚血再灌流障害に対して、従来の個々の遺伝子をターゲットとした治療戦略にも応用できるだけでなく、microRNAをターゲットとした新しい治療戦略を提供できる可能性がある。また、治療応用の観点ではmicroRNAを封入したnanoparticle を利用した、新規のドラックデリバリーシステムの開発に応用できる。さらに心筋保護のみならず、移植医療での摘出臓器の虚血からの保護や脳梗塞急性期の再灌流障害に対しても応用させ、幅広い分野での新たな治療法を提供できる可能性もある。
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