研究課題/領域番号 |
18K15884
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
元木 倫子 信州大学, 医学部, 講師(特定雇用) (70750701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | メタボローム / フォンタン術後 / 単心室血行動態 / フォンタン関連肝障害 / 成人先天性心疾患 / メタボローム解析 / メタボロミクス / 単心室 / フォンタン手術 |
研究成果の概要 |
代謝産物を網羅的に解析するメタボローム解析を行い、単心室であるフォンタン術後患者特有の指標や予後を規定する物質を探索した。 31の血漿サンプルのメタボローム解析結果を最終解析対象とした。18歳以上のフォンタン術後患者14人(F群)の血漿代謝物を、二心室修復術後患者9人(B群)と健康対照群8人(N群)と比較し、関連の有無を解析した。 解糖系、TCA回路、尿素回路の代謝物濃度に有意な差を示した。2-オキソグルタル酸、イソクエン酸、cis-アコニット酸、アルギニンは2つの対照群と比較してF群で有意に高値であった。多変量解析では、2-オキソグルタル酸とcis-アコニット酸がフォンタン患者と関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォンタン手術の進歩により、単心室患者の長期生存例が増加している。しかし、フォンタン術後特有の血行動態(高い中心静脈圧、低心拍出、低酸素血症など)により、心不全や不整脈などの心臓合併症だけでなく多臓器に渡る多種多様な合併症を認め、長期予後を左右する。 本研究では、メタボローム解析で得られたTCA回路に関連する有機酸の濃度(2-オキソグルタル酸とcis-アコニット酸)は、フォンタン患者を特徴付ける独立した因子であることがわかった。本研究の結果が、フォンタン術後患者の無症候性で長期予後と関連する合併症(フォンタン関連肝障害など)の新しい診断方法や治療法などの開発の一助となることが期待される。
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