研究課題/領域番号 |
18K15892
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池田 昌隆 九州大学, 医学研究院, 特任助教 (10567382)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 虚血性心臓病 / 虚血再灌流傷害 / 低酸素誘導因子 / Hif-1α / ミトコンドリア / 酸素消費量 / 心血管病 / PHD阻害剤 / p53 / フェロトーシス / 活性酸素 / 低酸素応答 / 慢性心不全 / 心不全 / ミトコンドリア機能 / ミトコンドリア生合成 / ミトコンドリア機能不全 |
研究成果の概要 |
本研究では、first-in-classのプロリン水酸化酵素阻害剤であるroxadustatの心筋細胞における酸素消費量と虚血再灌流傷害マウスモデルにおける梗塞サイズに対する抑制効果を検証した。心筋細胞にroxadustatを添加したところ、ミトコンドリアにおける酸素消費量および低酸素・再酸素化刺激による細胞死は抑制された。さらにroxadustatの事前投与により、虚血再灌流モデルにおける梗塞サイズは有意に減少した。Roxadustatはミトコンドリアにおける酸素消費量の抑制を介した虚血耐性により虚血性心疾患の新たな治療戦略となり得ることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低酸素誘導因子(Hif)を分解するプロリル水酸化酵素の阻害により腎性貧血を治療することを目的として開発されたfirst-in-classの薬剤であるroxadustatを用いることで、薬理学的に酸素代謝を抑制し、虚血耐性を誘導し得ることを明らかにした。本機序を利用することで、虚血性心疾患のみならず、心臓外科手術時(体外循環中)や臓器移植の際の臓器保護への応用も検討されることから、本薬剤の幅広い臨床応用の可能性が示唆された。
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