研究課題/領域番号 |
18K15895
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
永野 伸卓 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70769637)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 左室リバースリモデリング / 心臓MRI / リバースリモデリング / MIBGシンチグラフィー / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
左室収縮能(LVEF)が40%未満の心不全症例(HFrEF)の中で、標準的薬物療法による左室リバースリモデリング(LVRR)の発生を予測する画像所見を検討した。1年後の心臓超音波検査でLVRRが得られた症例は50%であり、有意に脈拍数が低値(HR:p 0.019),EF高値(HR 1.34 : p 0.014)、Late H/M比高値(HR 77.7 : p 0.027),Wasuout rate低値(HR 0.91 : p 0.023)であった。心臓MRI所見では遅延造影の重量%が低値、Native T1値低値例がLVRRを得られやすい傾向はあったものの有意差は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非虚血性拡張型心筋症は左室内腔の拡大と左室収縮力低下を特徴とする特発性・遺伝性心筋症の一つであるが、徐々に心機能の低下は進み心臓移植の原因疾患の第一位となっている。今回の検討のように適切な薬物治療により半数程度の症例では心機能の改善が見られるとされているが、これらの症例の予測は困難であった。今回の結果からは治療前に心臓核医学検査・心臓MRIを行うことで治療効果を予測できる可能性が示唆され、今後も症例の蓄積を行うことでさらに知見が深められると考えられた。
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