研究課題/領域番号 |
18K15899
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
田井 義彬 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60812394)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 入浴関連死 / 自由行動下血圧 / 皮膚温 / 疫学研究 / 入浴 / 冬季 / 血圧変動 / 高齢者 / 入浴関連事故 / サーカディアンリズム |
研究成果の概要 |
本邦における入浴関連死亡数は、交通事故死亡数を上回り、特に冬季・高齢者において増加する。しかし、入浴関連死の発生機序は十分に解明されておらず、家庭内入浴中の血圧・脈拍変化も明らかになっていない。 今回我々は地域住民を対象に実生活環境下の血圧・皮膚温を24時間反復測定することで、入浴中において浴槽入浴開始直後に自由行動下血圧がピークに達し、浴槽入浴開始から約15分間は脈拍が上昇し続けることを明らかにした。また、非入浴時と比較した浴槽入浴中の血圧・脈拍の変化を定量した。加えて、浴槽入浴中の皮膚温上昇が大きいほど、血圧・脈拍の上昇も大きいことを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脈波自由行動下血圧計を用いることで、実生活下、浴槽入浴中の血圧・脈拍変化を初めて報告した。皮膚温の同時測定により、入浴による温熱曝露の程度と血圧・脈拍との関連を明らかにした。過去の類似研究は、主に若年者を対象とした制御環境下の結果に限られてきたため、本研究成果は、家庭内で特に高齢者に生じる入浴関連死の機序解明・予防法確立につながる結果であるとか考える。血圧・脈拍の変動を抑制する入浴方法を提示することで、急激な血行動態変化によって生じうる心血管疾患、意識消失とそれに引き続く溺水を予防できる可能性を示唆した。
|