研究課題/領域番号 |
18K15906
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
永嶋 孝一 日本大学, 医学部, 准教授 (90753989)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 心房細動 / カオス解析 / 自己相関関数 / フラクタル次元 / 複雑系 / 深層学習 |
研究成果の概要 |
心房細動(AF)中の肺静脈(PV)や左房(LA)の興奮における秩序の有無を、複雑系解析手法を用いてAF中の局所電位を解析した。肺静脈隔離術(PVI)を施行したAF65例に対し、AF下に各PVとLA本体の局所電位を記録し、自己相関関数(ACF)、フラクタル次元(FD)を算出した。PVI後にAFが停止する群(停止群)と、持続群の2群に分類した。停止群は発作性AFの割合が高く、左上下PV電位は周期的なACFである頻度が高かった。つまりPVIでAFが根治する群はPVから秩序的興奮がみられた。また停止群のLA前・後壁のFDは、持続群より低値であり、FDによりLAリモデリングの定量評価が可能と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AFが根治する群でのPV電位において、周期的なACFを示す頻度が高かったことから、ACFはAFの原因となっている高頻度興奮部位の特定に有効である可能性がある。PVIによってAFの根治しない患者において、肺静脈以外にも高頻度興奮部位があることが報告されている。そのような患者に対し、高頻度興奮部位の特定にACFは有用となる可能性がある。また、FDによりLAリモデリングの定量評価が可能と考えられる。そのため、PVI後の追加アブレーションの必要性の有無や、抗不整脈による後療法の選択にも有用な可能性がある。
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