研究課題/領域番号 |
18K15936
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
内堀 健 公益財団法人がん研究会, 有明病院 呼吸器内科, 医長 (40633053)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | EGFR遺伝子変異 / EGFR阻害剤 / Osimertinib / C797S変異 / 薬剤耐性 / EGFR / EGFR-TKI / C797S / 血漿cfDNA / EGFR遺伝子 / 耐性 / チロシンキナーゼ阻害剤 |
研究成果の概要 |
血漿中のcfDNA をdroplet digital PCRを用いて高感度にEGFR変異を検出する方法を検討し、T790M後のosimertinib治療に対する抵抗性が出現した一部の症例でT790M/C797Sの出現が確認でき、画像より早期に薬剤耐性の兆しを認識できる手法と期待できる結果を得た。 令和2年12月からは、C797S耐性変異陽性進行EGFR肺癌に対するブリガチニブ+パニツムマブ併用療法の多施設共同第I/II相試験(AMED革新がん研究)において、実際の症例登録が開始され進行中である。申請者も研究開発分担者として役割を果たすにあたって、上記の知見は大きな利点になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR阻害剤による肺癌治療は、患者ごとの最適化治療が急速に進歩しているとともに、耐性出現後の克服法の重要性が非常に大きくなっている。現在EGFR阻害剤として最も重要視されるのはosimerinibであるが、本研究によりosimertinib耐性を生じるC797S変異を血漿から検出可能であることを検出でき、CTなどによる標準的な効果判定よりも早期に耐性を予見できたことは大きな意味を持つ。すなわち、osimertinib後の治療開発を進めるにあたり、対象となる症例を簡便かつ正確に抽出できる手法の確立に貢献すると期待される。
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