研究課題/領域番号 |
18K15954
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
猪山 慎治 熊本大学, 病院, 特任助教 (70806497)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ドレブリン / がん微小環境 / 術後再発 / 肺がん / 肺扁平上皮がん / 非小細胞肺がん / 腫瘍免疫 / 肺腺がん / がんマーカー |
研究成果の概要 |
ドレブリン測定における末梢血や癌性胸水の解析は困難であった。肺がんにおけるがん微小環境でのドレブリンの機能解析を行った。34名のStageⅠ―ⅢAの肺扁平上皮がん切除組織を用いて、蛍光免疫多重染色(CD3、サイトケラチン、ドレブリン、DAPI)を行った。解析ソフトを用いて、腫瘍と腫瘍間質、Tリンパ球を識別、腫瘍内Tリンパ球および腫瘍間質Tリンパ球のドレブリン発現を解析した。腫瘍内においてドレブリン陽性CD-3陽性Tリンパ球が多く存在する群は、有意に全生存期間が短く、無再発生存期間も短い傾向であった。肺扁平上皮がんにおいて腫瘍内ドレブリン陽性Tリンパ球が予後不良マーカーとして考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行期・術後再発非小細胞肺がんの治療は抗がん剤を中心とした化学療法が行われる。肺がん患者の死亡数を減らすための対策の一部に①早期非小細胞肺がん手術後再発を予測し、早期に治療介入を行うこと、②進行期非小細胞肺がんに対する治療成績を上げることが考えられる。肺がん手術後の再発を減らすために術後化学療法が実臨床で行われ、再発率が6-15%の向上が得られる。我々の報告により肺扁平上皮がんにおける腫瘍内ドレブリン発現Tリンパ球の割合が高いことが予後不良マーカーであることを示した。術後の検査治療管理にドレブリン発現Tリンパ球が有用である可能性がある。
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