研究課題/領域番号 |
18K15955
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高木 弘一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (40707866)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肺線維症 / TET遺伝子 / DNAメチル化 / TET / DNAメチル化アレイ / microRNA-22 / IPF / TGFβR |
研究成果の概要 |
本研究は特発性肺線維症におけるmiRNA22とTET遺伝子の関わりについて明らかにすることを目的に研究を開始した。miRNA22KOマウスで肺線維症モデルを作成し野生型マウスと比較したが、肺線維化について有意な差を認めなかった。そのため、TET遺伝子に研究対象を絞り研究を進めた。肺線維症モデルマウス肺においてTET1遺伝子の発現が減弱した。TET1遺伝子の発現を減弱させた培養ヒト肺線維芽細胞株ではαSMAの発現が亢進した。肺線維症モデルマウスにDNAメチル化阻害薬を経気道投与することにより肺線維化の抑制を認めた。以上より、肺線維症の病態にTET遺伝子が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究成果より、肺線維症では肺組織内でTET1遺伝子の発現抑制が誘導されることでDNAメチル化が促進し、肺内の線維芽細胞が筋線維芽細胞に分化することで肺の線維化が亢進することが示唆された。ブレオマイシン誘導肺線維症モデルマウスにおいて、DNAメチル化阻害薬により肺線維化が抑制されたことより、難治性肺疾患である肺線維症において、肺局所のDNAメチル化を抑制することが新規治療となりうる可能性がある。
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