研究課題/領域番号 |
18K15956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 充史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00768939)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 肺胞微石症 / 動物モデル / ナトリウムリン酸共輸送体 / 治療法開発 / 肺胞マクロファージ / 肺サーファクタント / 疾患モデル動物 / ナトリウムリン共輸送体 / マウスモデル |
研究成果の概要 |
肺胞微石症には有効な治療法がなく、これまで我々は動物モデルを用いて治療法の検討を進めており、今回、低リン食治療に加えてリン酸吸着剤を用いた治療も同様に有効であることがわかった。 またリピドミクスの手法を用いてモデルマウスを解析したところ、アラキドン酸などエイコサノイドとCOX-2が著明に上昇しており、下流シグナルであるPGE2, LXA4などの抗炎症性メディエーターの増加を有意に認め、微石形成に伴う肺内の炎症を抑制している可能性が示唆された。これらの結果は肺胞微石症の病態をさらに解明し、病勢を反映する臨床マーカーとしても活用できる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺胞微石症は非常にまれな遺伝性の呼吸器疾患です。これまでに治療法がなく健康な人と比較して短命であることもわかっています。私達はこれまでにマウスモデルを作成して治療法についての検討をおこなってきましたが、今回の研究でさらに一歩前進してすでに他の疾患で臨床応用されている薬剤であるリン酸吸着剤を用いて検討しマウスにおける病態を改善することができました。さらに先進的な解析技術を用いることで患者さんの病勢を把握するマーカーとなる物質もいくつか発見することができました。今後はさらにこれらの結果を臨床応用できるように研究を推進したいと思っています。
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