研究課題/領域番号 |
18K15960
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐々木 衛 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (90573311)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 肺気腫 / 喫煙 / 肺幹細胞 / 肺胞Ⅱ型上皮細胞 / colony forming assay / Ⅱ型肺胞上皮細胞 / COPD / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
長期間の喫煙曝露(鼻限定曝露、1回1時間、週5日、3ヶ月間)を実施したマウスにおいては肺組織のIHCによる評価においてSPC陽性細胞率が増加していた。 慢性喫煙曝露を受けたⅡ型肺胞上皮は3次元培養系において高い自己複製能を示し、さらに2次元培養系においても長期喫煙群が高い生存率を示した。また、Ⅰ型上皮へと分化を示す2次元培養のmonolayerによる検討においてもlayerの形成が喫煙群のほうが有意に高いことが示された。上記より慢性喫煙によるⅡ型肺胞上皮細胞自己複製能が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COPDは世界で最も罹患数の多い疾患の一つである。COPDはタバコ煙を主とした有害物質を長期に吸入曝露することによって生じた気道・肺の慢性炎症により引き起こされる。現在までに様々な病態に対するアプローチがなされているものの、現時点では根本的な治療はなく、病態の詳細な解析と新たな治療の確立が必要である。当研究にて長期の喫煙においてⅡ型上皮細胞の自己複製能の上昇とその関与にcircadian rythmが関連していることが示唆されたことにより、肺気腫病態の解明の一助となる可能性がある。
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