研究課題/領域番号 |
18K15963
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
金村 晋吾 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20815245)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | EGFR遺伝子変異陽性肺癌 / EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 / β3インテグリン / YAP/TAZ / 癌幹細胞化 / EGFR-TKI耐性 / 肺癌 / integrin β3 / 癌幹細胞 / Hippo pathway / ITGB3 / 非小細胞肺癌 / EGFR遺伝子変異 |
研究成果の概要 |
上皮成長因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor: EGFR)変異陽性肺腺癌症例において、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(Tyrosine Kinase Inhibitor: TKI)は高い奏効率を示すが、耐性化が必発である。 今回我々は、EGFR変異陽性肺癌細胞がEGFR-TKIに暴露された際、癌幹細胞マーカーの一つであるintegrin β3(ITGB3)の発現が誘導され、それによるYESの活性化が、YAP/TAZの核移行を促している事を見出した。以上から、ITGB3-YAP/TAZ経路はEGFR-TKI耐性克服の新たな治療標的になり得ると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFR-TKIがEGFR遺伝子変異陽性肺癌症例に対し極めて有効で、生存期間の改善に貢献している事は数々のevidenceから明らかであるが、耐性化が必発である。耐性機序の解明についての研究も盛んに行われ、T790Mといったgate keeper遺伝子変異による機序、Metの増幅などによる代替シグナルの活性化、小細胞肺癌化など複数の機序が明らかとなっているが、依然として20%以上の耐性機序は未解明のままである。今回の実験で、YAP/TAZがEGFR-TKIの耐性機序に関わっている事が示された事は、EGFR-TKI耐性機序の克服のための新たな知見として重要であると考える。
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