研究課題/領域番号 |
18K15979
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
北川 正史 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80644377)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 腎細小動脈病変 / IFTA / 全節性硬化 / FGF23 / FGF21 / BNP / 細動脈硝子化 / 動脈硬化 / 尿細管間質病変 / 腎エンドポイント / マージナルドナー / 尿酸 |
研究成果の概要 |
当院で施行した腎生検96例において、細動脈硝子化、動脈硬化、尿細管間質病変(IFTA)、全節性硬化率(GS)を評価、また各種CKD-MBDマーカー、心マーカー、インスリン抵抗性マーカーを評価したところ、IFTAは、1,25D、BNPと関連しており、GSはFGF23、BNP、FGF21と関連がみられた。細動脈硝子化と関連したバイオマーカーは見られなかった。次に腎組織が腎予後に与える影響について2年間観察しえた54例について検討を行った。細動脈硝子化、動脈硬化、尿細管間質病変の組織学的指標と2年間での腎エンドポイント(Cr1.5倍化、透析導入、腎移植)の間に有意な関係は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、糖尿病性腎臓病を原疾患とした透析導入が増加の一途をたどり、動脈硬化性疾患の正確な評価は非常に重要である。特に早期腎疾患の生検組織を正確に評価することで、動脈硬化を早期にとらえることが可能である。またその腎組織における動脈硬化病変との関連するバイオマーカーを同定することでさらに早期に治療介入が可能となる。今回の研究では、動脈硬化病変との有意な関連は見られなかったが、腎機能と関連の強いIFTAやGSと関連した既存のバイオマーカーを同定することができた。また今回は2年間の腎予後と腎組織との関連を評価したが、有意な関連性は見られなかった。さらなる長期の観察や組織分類の細分化も必要な可能性がある。
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