研究課題/領域番号 |
18K15980
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 福岡大学 (2019) 徳島大学 (2018) |
研究代表者 |
高士 祐一 福岡大学, 医学部, 助教 (50803524)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | リン / 線維芽細胞増殖因子23 / 線維芽細胞増殖因子受容体1 / 慢性腎臓病 / FGF23 / FGFR1 / リン感知機構 / 骨細胞 |
研究成果の概要 |
リンは生体に必須の元素である。低リン血症ではくる病・骨軟化症が、高リン血症では老化類似症状が惹起される。血中リン濃度は、骨の分泌する線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor: FGF)23を介した骨腎連関により制御されている。しかし、骨がいかに血中リン濃度の変化を感知し、FGF23の産生を調節しているのかは未解明であった。本研究では、骨芽細胞様細胞を用いたプロテオミクスにより、リン感知分子としてFGF受容体1(FGF receptor 1: FGFR1)を同定した。さらに、骨特異的FGFR1欠失マウスの解析により、生体におけるFGFR1の意義について解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体のリン感知機構は未解明の課題である。本研究成果は、世界に先駆けて骨のリン感知機構の分子基盤を明らかにするものである。本邦に1330万人もの罹患患者がいるとされる慢性腎臓病患者において、慢性の高リン血症により惹起される血管石灰化は、罹患患者の死因に直結している。本研究成果は、慢性腎臓病患者の二次性副甲状腺機能亢進症や血管石灰化に対する新たな治療戦略の開発につながる可能性がある。
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