研究課題/領域番号 |
18K15986
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
岡部 匡裕 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70595272)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ポドサイト / ポドサイト傷害 / 糸球体疾患 / EGR-1 / 慢性腎臓病 / ネフローゼ症候群 |
研究成果の概要 |
ヒト糸球体疾患において,ポドサイトのEGR-1発現は尿蛋白量ならびに尿中ネフリンおよびポドシンmRNA量と正相関し,糸球体ポドシン染色と逆相関し,マウスと同様ヒトにおいてもポドサイト傷害との関連が示唆された.組織所見では急性病変と関連しており,特に急性の傷害を反映していると考えられた.同コホートのIgA腎症のサブグループ解析でも同様の結果であり,また別コホートのループス腎炎の解析でも,やはりポドサイトEGR1と腎炎の活動性が関連しており,ポドサイト傷害が疾患活動性に関連するという過去の報告に一致していた.したがって,ポドサイトEGR-1発現がポドサイト傷害の染色マーカーとして有用と考えられた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトにおけるポドサイト傷害の染色マーカーは確立したものがなかったが,EGR-1がポドサイト傷害マーカーとして有用となるかもしれない.これにより,糸球体疾患でのポドサイト傷害の程度を可視化可能となる.また,ポドサイトのEGR-1発現率の違いにより,予後や治療反応性を予測し,免疫抑制剤の使用方法を変更するなど,オーダーメイド治療につながる可能性がある.
|