研究課題/領域番号 |
18K15987
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
神崎 剛 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00816473)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ネフロン数 / 慢性腎臓病 / 高血圧 / 糸球体過剰濾過 / 糖尿病 / 高血圧性腎硬化症 / 糖尿病性腎症 / 糸球体肥大 |
研究成果の概要 |
申請者は日本人のネフロン(糸球体)数が他人種と比較し少ないこと、高血圧や慢性腎臓病の病態下ではさらにネフロン数の減少を示すことを報告してきた。しかしながら、低ネフロン数が糸球体過剰濾過や糸球体肥大を来し、高血圧やCKDの発症や増悪に関わる詳細な機序については未だ十分に解明されていない。本研究は、低ネフロン数を示すラット(HGNラット)モデルやアボリジニーの尿検体を用いて、ネフロン数減少による糸球体代償性変化を分子生物学的に解析することによって、糸球体過剰濾過説のメカニズムを明らかにする。そのことによって、糸球体肥大の概念を再考するとともに、実際の腎臓病診療へ応用することを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネフロン数の減少は、残存糸球体に代償性の糸球体過剰濾過および肥大を生じ、その後、糸球体硬化に至らせ、更なるネフロン減少を引き起こすことが唱えられている。しかしながら、低ネフロン数のみでは腎疾患の感受性に差がないとの報告もある。また低ネフロン数は高血圧およびCKDの病態と関わるとされているが、その因果関係、詳細な機序については未だ十分に解明されていない。日本では8人に1人がCKDに罹患しているとされ、世界的にもその罹患率は高い。申請者は日本人のネフロン数は他人種と比較し少ないことを報告してきたが、日本人の低ネフロン数と高血圧およびCKD発症の機序を解明し日本人CKD診療の貢献を目指す。
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