研究課題/領域番号 |
18K15991
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
相良 明宏 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (00707060)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 線維化 / 骨髄由来細胞 / 血管炎 |
研究成果の概要 |
抗好中球細胞質抗体関連血管炎(AAV)症例における,新規骨髄由来細胞 CD45+C1q+CCR8+ cell[precursors of fibroblastic cell(preFC)] の臨床的,生物学的意義を検討した.初発および再燃のAAV 12例の血液を,各種抗体を用いて多重染色し,フローサイトメトリーで解析することで,preFCを同定した.対照群は,健常者 10例,AAV以外の膠原病 10例とし,CD45陽性単核球中のpreFCの割合をAAV症例と比較した.AAV症例において,血液中のpreFC/CD45陽性単核球比は,健常者およびAAV以外の膠原病症例より高値であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AAVは,しばしば半月体形成性糸球体腎炎から急速進行性腎障害をきたし, 重篤な場合には肺出血をきたして死亡する難病である.AAVの活動性とANCA抗体価は,相関することが多いが,そうでない症例もあり,病勢や再発・再燃を速やかに評価,診断できない症例が存在することが問題となっている.したがって新しいバイオマーカーが切望されている.本研究によって,preFCがAAV症例の血中で検出され,preFC/CD45陽性単核球比が健常者や他の膠原病症例よりも高値であることが判明した.これにより,preFCが新たなバイオマーカーとなる可能性が示唆された.今後さらに,動物実験による裏付けが重要である.
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