研究課題
若手研究
野菜や果物に多く含まれているカリウムは、血圧を下げる効果があり心臓血管疾患の予防に役立つ。その一方で、高カリウム血症は致死性不整脈の原因となるため、生体内のカリウム調節機構を明らかとすることは大切である。今回の研究において、腎臓におけるカリウム調節で重要な役割を担っているナトリウム-クロライド共輸送体の調節機構について、既知のWNK4-SPAKシグナル経路と独立した、NCX1を介したカルシウムとカルシニューリンによる脱リン酸化経路が存在することを明らかとした。また、この結果はNCCの不活性化が原因であるギッテルマン 症候群の治療に役立つ可能性があると考えられた。
ナトリウムクロライド共輸送体は、腎臓においてナトリウムやカリウムのバランスをとるために主要な役割を担っており、この輸送体のメカニズムを明らかとすることは、血圧管理・体内の水分・電解質バランス調整に役立つと考えられる。また、ナトリウム輸送体の機能障害が原因であるギッテルマン 症候群やバーター症候群の発症にも関わっており、これらの疾患の治療につながる可能性がある。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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