研究課題/領域番号 |
18K16002
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
田中 景子 東海大学, 医学部, 奨励研究員 (80794370)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / 尿細管間質線維化 / トレフォイルファクター / 尿細管間質性障害 / TFF / 間質線維化 / 予後予測 |
研究成果の概要 |
トレフォイルファクター(TFF)は消化管粘膜上皮を含む各種上皮細胞から産生される蛋白であり、mucinとともに粘膜の恒常性維持、傷害修復過程に重要な役割を果たす。TFF3は腎尿細管で発現するとされ、その意義について検討した。IgA腎症患者において、TFF3は尿細管上皮細胞、とくにUromodulin発現部位とオーバーラップしていた。さらに腎組織RNA発現量は、尿中TFF3濃度、尿細管間質障害マーカーと間質線維化スコアと有意に相関していた。培養尿細管上皮細胞を用いたTFF3発現調節機構については有意な結果が得られず、今後の検討課題であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病の中でも、日本人に多いIgA腎症において、その腎予後は間質障害度や線維化と関連があるとされるが、その機序や予後予測因子は明らかになっていない。今回TFF3が、IgA腎症における間質障害、とくに間質線維化を反映し、尿中TFF3増加がIgA腎症の腎予後予測因子となりうる可能性が示唆された。
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