研究課題/領域番号 |
18K16006
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
畔上 達彦 慶應義塾大学, 保健管理センター(日吉), 助教 (60573376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病性腎臓病 / 腎臓 / ワクチン / 糖尿病 / 終末糖化産物 / 糖尿病性腎症 |
研究成果の概要 |
糖尿病性腎臓病(DKD)はアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患で、その発症・進展には終末糖化産物受容体(RAGE)が深く関与する。DKDに対する治療戦略を構築するため、RAGEを標的とした治療ワクチンを開発した。RAGEワクチン接種により、ストレプトゾトシン投与マウス(1型糖尿病モデル)とレプチン受容体欠失db/dbマウス(2型糖尿病モデル)で、尿中アルブミン排泄,糸球体腫大,メサンギウム基質拡大,糸球体基底膜肥厚が軽減された。これらの結果から、我々の開発したRAGEワクチンは、DKDの進展抑制に有効であり、今後、DKD患者に対する新たな治療戦略となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病では慢性の経過で血管合併症が発症・進展するため、長期の治療・管理が必要となる。本邦の糖尿病有病者は約1,000万人と推定され、患者数は膨大である。腎症は、血管合併症の1つで、末期腎不全のリスクであり、透析療法導入における原疾患として最多である。さらに、心血管疾患の発症リスクを増大し、糖尿病患者の生命予後に寄与する。したがって、糖尿性腎症の治療戦略を確立することは、(1) 患者個々の心血管予後・生命予後を改善、(2) 末期腎不全への進展を抑制、(3) 末期腎不全治療にかかる莫大な費用を抑制につながるため、本研究にて、腎症の進展抑制に寄与しうる新規戦略を開発できたことは社会的に意義が高い。
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