研究課題/領域番号 |
18K16008
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
佐々木 有 順天堂大学, 医学部, 助教 (10790082)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ポドサイト / 糸球体硬化 / ネフローゼ症候群 / ポドシン / SNX9 / エンドサイトーシス / NPC2 / NEFH / シナプトポディン / Rac1 / カテプシンL / SNX9 / NPC2 |
研究成果の概要 |
糸球体足細胞の異常は不可逆性の腎障害を誘導する。不可逆的病態で足細胞のスリット膜蛋白であるポドシンがエンドサイトーシスにより細胞質へ移動していることが判明し、我々はSorting Nexin 9(SNX9)の関与を突き止めた。糸球体硬化進展メカニズムを解明するため、足細胞障害時に発現が変動する蛋白に注目し解析を行った。Rhoファミリー蛋白が足細胞の構造を維持し糸球体硬化を抑制すること、ポドサイト障害時に発現するNEFHがシナプトポディンの発現低下とポドサイトの脱落を防ぎ腎保護作用を有していること、カテプシンLとその阻害物質の発現バランスがポドサイト障害抑制に関連していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は足細胞の障害機序を解明し、不可逆的病態の進行阻止の創薬研究へ結びつく可能性を秘めている。糸球体硬化進展メカニズムを明らかにすることで、ネフローゼに伴う不可逆的病態形成のメカニズムを解明できると考えている。本研究は、現在有効な治療法が少ない足細胞障害の治療において新たな治療薬開発への糸口となり、最終的に腎臓死を防ぎ、血液透析への移行患者を減少させる可能性がある。
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