研究課題/領域番号 |
18K16011
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山本 泉 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60600468)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 腎移植 / 抗体関連型拒絶反応 / Caveolin-1 / ラット腎移植モデル / 急性抗体関連型拒絶反応 / カベオリン / カベオリン1 |
研究成果の概要 |
腎移植は腎代替療法の最も優れた治療法です。また、腎移植後の移植腎喪失の最大の原因は慢性抗体関連型拒絶反応です。我々は、これまでの臨床研究において、慢性抗体関連型拒絶反応では、内皮細胞の形質変化およびCaveolin-1の発現が亢進することを報告してきました。今回の研究の目的は、ラット腎移植モデルを用いて、内皮細胞の形質変化やCaveolin-1発現の意義を検証することです。結果では、ヒトの抗体関連型拒絶反応で見られた内皮細胞の形質変化とCaveolin-1発現の亢進をラット腎移植モデルで再現することに成功しました。今後Caveolin-1発現を抑制した際に起こる現象を検証する必要があります。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎移植は腎代替療法の最も優れた治療法です。しかし、移植した腎臓は17年程度で廃絶してしまいます。この現象の最大の原因は慢性抗体関連型拒絶反応です。慢性抗体関連型拒絶反応では、内皮細胞の形質変化およびCaveolin-1の発現が亢進することが分かっています。今回の我々の研究は、この様なヒト移植腎の抗体関連型拒絶反応時に見られる変化と同等の変化を生じる動物モデルを作成することに成功したという点で大きな意義があります。今後、このモデルを用いて、Caveolin-1発現を抑制した際に起こる現象を検証することで、移植腎がより長く生着するような創薬の開発に結び付けたいと考えています。
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