研究課題
若手研究
Stevens-Johnson症候群および中毒性表皮壊死症をはじめとする重症薬疹は、発症頻度は稀であるが後遺症を残しやすく、致死率も高い。これまで早期診断、重症度予測ができるようなバイオマーカーの研究は十分とはいえず、本研究ではプロテオーム解析を用いた網羅的な探索により新規バイオマーカー候補であるgalectin-7を同定した。Galectin-7は疾患特異度が高く、早期診断に有効と考えられる。
本邦の最近の統計によると中毒性表皮壊死症の致死率は未だ約30%と高い。Stevens-Johnson症候群および中毒性表皮壊死症では、いかに確実に早期診断を行い、早期治療を開始するかということが最重要であるものの、発症早期に正確な診断をすることは非常に困難である。そこで今回同定したgalectin-7のようなバイオマーカーが診断の補助として有用である可能性があり、早期診断に寄与できれば救命率が上昇する可能性がある。今後は臨床応用を目指していきたい。
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臨床皮膚科
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