研究課題/領域番号 |
18K16034
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
内田 洋平 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (30571856)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | Vδ1T細胞 / 円形脱毛症 / γδT細胞 / CD107a / TCRVδ1+γδT細胞 |
研究成果の概要 |
円形脱毛症はT細胞を介した自己免疫疾患である。本研究では、重症例でヒト末梢血 PD1-CD107a+Vδ1T細胞が増加することや、治療前で血清substance P(ストレス関連神経性ペプチド)が高く、治療で低下することを示した。In vitroで、substance PはVδ1T細胞のCD107a(活性化・脱顆粒マーカー、E-selectinリガンド)発現とIFN-γ産生を誘導したが、granzyme B産生は誘導しなかった。これらの成果は、自己反応性の末梢血γδT細胞は、substance Pによる特異的活性化・IFN-γ産生や遊走を介した毛包障害により脱毛形成に関わる可能性を示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この成果は、これまでストレスとの関連が指摘されていた円形脱毛症において、神経ペプチドであるsubstance Pに対するVδ1T細胞の反応性の解析により、Vδ1T細胞におけるCD107a発現のバイオマーカーとしての役割やIFNγ産生増強や遊走を介した脱毛症の発症機序の解明、既存の治療薬を含めた将来的な円形脱毛症の治療法の確立につながる可能性を示す重要なものである。
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