研究課題/領域番号 |
18K16046
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
岡村 賢 山形大学, 医学部, 助教 (40637229)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 遺伝性色素異常症 / 眼皮膚白皮症 / ゲノム編集 / CRISPR/Cas9 / ターゲットシークエンス / NGS / targeted resequencing / OCA / HPS / DSH / SASH1 / MITF |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝性色素異常症は単一の遺伝子の異常により引き起こされる疾患の総称であり、眼皮膚白皮症(アルビノ)がその代表である。遺伝子によっては色素の異常だけでなく、命に関わる合併症を伴う場合もあるため、患者にとって遺伝子診断の意義は大きい。本研究では、上記疾患が疑われる患者に対し、次世代シークエンサーを用いて40以上にわたる各疾患の原因遺伝子の変異を網羅的に検索するシステムを構築すること、さらにゲノム編集技術を用いて個々の変異の機能解析、ひいては各遺伝子のメラニン合成における役割を解き明かすことを目指す。
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研究成果の概要 |
眼皮膚白皮症やまだら症、遺伝性対側性色素異常症など、単一の遺伝子の変異によって引き起こされる遺伝性色素異常症が疑われる患者さんに対し、網羅的に責任遺伝子群の遺伝子変異を検査できるシステムを構築しました。これにより、診断精度・効率が飛躍的に向上し、従来の方法で診断不能であった患者さんの正確な診断に繋げることもできました。 さらに、遺伝子変異の病原性がわからないものに関しては、ゲノム編集技術を用いてマウスを使って患者さんと同じ変異を再現することでその変異の機能的意義、さらにはその遺伝子の働きの一端を解明することができました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝性色素異常症は、皮膚の色素低下や増強以外に症候性(他臓器に合併症を持つ)の場合がある。例えば、症候性眼皮膚白皮症の一つであるHermansky-Pudlak症候群の1型、4型では30歳以降に致死的な間質性肺炎の合併がほぼ必至であり、若年期の臨床所見から病型を推測するのは困難である。残念ながら未だ確立した治療法はないものの、遺伝子診断により今後来しうる合併症の予測が可能となり、個々の病型に応じた適切な患者さんへの指導やフォローアップが可能となる。 さらに、これら原因遺伝子の機能は未解明の部分が多く、その機能解明は、将来の根本的治療法に繋がる架け橋となりうる。
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