研究課題/領域番号 |
18K16079
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
古屋 淳史 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所分子腫瘍学分野, 主任研究員 (30748257)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 悪性リンパ腫 / スクリーニング / 遺伝子編集 / マウスモデル / ドライバー異常 / 機能解析 / 次世代シーケンス / CRISPRライブラリー / エピジェネティクス / in vivo |
研究成果の概要 |
ゲノム編集技術を用いて、in vivoでリンパ腫発症に寄与するエピジェネティック関連遺伝子異常について網羅的スクリーニングを行った。リンパ腫臨床検体で異常が認められるエピジェネティック関連遺伝子を対象としたライブラリーを用いた骨髄移植実験によって、欠失することによってリンパ腫を発症する新規エピジェネティック関連遺伝子が複数同定された。さらに腫瘍免疫関連遺伝子の異常とライブラリースクリーニングを組み合わせることで、リンパ腫発症率が上昇することが明らかとなった。本研究により、網羅的腫瘍発症スクリーニング法の開発とエピジェネティック関連遺伝子異常によるリンパ腫発症機構の理解を進めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のがんゲノム解析技術の進歩によって、さまざまながん種における遺伝子異常プロファイルが明らかにされてきたが、実際にどの遺伝子異常が腫瘍の発症や維持に生体内で寄与しているかはほとんど明らかになっていない。そこで、遺伝子編集技術を用いた腫瘍発症スクリーニング法を開発し、悪性リンパ腫で認められている遺伝子異常について網羅的に検証を行った。その結果、欠失することによって悪性リンパ腫を発症する新規の遺伝子を同定することができた。この手法は他のさまざまな疾患に応用することが可能であり、きわめて学術的意義および社会的意義が高いと思われる。
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