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新規急性リンパ性白血病におけるステロイド抵抗性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K16083
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

奥野 友介  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (00725533)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード急性リンパ性白血病 / 小児がん / MEF2D融合遺伝子 / ステロイド抵抗性 / 次世代シークエンス / 薬剤感受性
研究成果の概要

急性リンパ性白血病(ALL)の新規原因遺伝子として同定されたMEF2D融合遺伝子を有するALL(MEF2D-ALL)は、治療の鍵となるステロイド薬に抵抗性を示す。抵抗性の機序を遺伝子発現分析から検討した結果、MEF2D-ALLではステロイドによる細胞内シグナルが十分に活性化せず、細胞死に至らないことが明らかになった。シグナルが十分に活性化しない原因として、ステロイド受容体(NR3C1)遺伝子の欠失や、IKZF1遺伝子の欠失が判明した。欠失を有さない例でもNR3C1遺伝子の発現が低下しており、MED2D-ALLのステロイド抵抗性は、NR3C1遺伝子の発現低下を経由して生じることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

MEF2D融合遺伝子を持つALL(MEF2D-ALL)は、2016年に私たちの研究グループを含めた複数のグループが発見した新たなALLである。ALL全体の長期生存率は90%に達しているが、アジアにおけるMEF2D-ALLの治療成績は25%未満であり、非常に予後が悪い一群である。私たちの研究グループは、MEF2D-ALLの予後が悪い原因の1つとして、ALL治療の鍵となる抗がん剤であるステロイド薬が全く作用しないこと(ステロイド抵抗性)を明らかにした。このALLにおけるステロイド抵抗性の機序は今回の研究によりかなり明らかになったが、ステロイド抵抗性を解除し、治癒に導く方法の開発が必要である。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-02-19  

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