研究課題/領域番号 |
18K16089
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2019-2020) 九州大学 (2018) |
研究代表者 |
仙波 雄一郎 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD) (90816787)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 急性骨髄性白血病 / CRISPRスクリーニング / 白血病 / クロマチンリモデリング因子 / CRISPR-Cas9 screening |
研究成果の概要 |
成人急性骨髄性白血病 (AML) は依然として予後不良な疾患で、新規治療法の開発が喫緊の課題である。本研究者は、エピゲノム制御の側面、特にクロマチンリモデリング因子による転写制御に着目し、AML関連転写因子とクロマチンリモデリング因子を介したクロマチン制御異常がAML細胞の維持に寄与していると仮説を立てた。AML細胞における複雑なクロマチン制御機構の全容を解明するためには、従来の個々の遺伝子の機能解析だけでは限界がある。そこで、本研究では、CRISPR/Cas9スクリーニング法による網羅的な遺伝子機能解析を用い、AML細胞の維持に重要なクロマチンリモデリング因子を同定し、その機能解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究者は、AML細胞の維持に重要な転写因子およびクロマチンリモデリング因子を同定するため、CRISPR-Cas9システムによる全ゲノムスクリーニングの実験系を確立した。このスクリーニングの結果から、AML細胞増殖に必須である、または腫瘍抑制因子として機能するエピゲノム制御関連遺伝子を抽出可能であった。さらに、予後不良AMLに遺伝子異常が高頻度に認められる転写因子TP53に注目し、各因子についてTp53 pathway依存性を明らかにした。本研究の結果から、AMLにおいて転写因子が制御するエピゲノム制御因子が明らかとなり、本知見は今後の新たなAML治療開発につながることが期待される。
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