研究課題/領域番号 |
18K16094
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
齋藤 祐介 宮崎大学, 医学部, 講師 (20585674)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | がん代謝 / 白血病 / 解糖系 / 急性白血病 |
研究成果の概要 |
白血病細胞はグルコース飢餓状態においてもフルクトースとマンノースを解糖系エネルギー源として利用可能である。マンノースはマンノース-6-リン酸イソメラーゼ (MPI)によって解糖系に動員されるが、MPIを抑制することで白血病細胞のマンノース代謝は阻害される。さらにMPI抑制白血病細胞にマンノースを過剰に負荷すると中間代謝産物のマンノース-6-リン酸が過剰に蓄積し解糖系代謝を抑制することが明らかとなった。MPI高発現白血病では骨髄低グルコース環境においてマンノースを利用し代謝的なアドバンテージを得ているため、マンノース-解糖系代謝は白血病の新規治療標的となり得る。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで白血病細胞が骨髄でのグルコース飢餓状態においてどのように解糖系を維持しているのか明らかになっていなかった。白血病細胞がグルコース以外の糖質としてマンノースを解糖系エネルギー源として利用することを始めて明らかにした。MPI高発現は白血病の予後不良因子であり、マンノース-解糖系代謝は白血病の新規治療標的となり得る。今後の展開として、MPI低発現のがん細胞に対してはグルコースに変えてマンノースを糖質として摂取する、MPI高発現のがん細胞ではMPI阻害とマンノース負荷を併用することでがん増殖を抑制するがん代謝食事療法の開発に繋げる。
|