研究課題/領域番号 |
18K16100
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
角南 義孝 公益財団法人がん研究会, がん研究所 発がん研究部, 研究員 (50732864)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性骨髄性白血病(AML) / 骨髄生着 / Hoxa9 / Meis1 / Sytl1 / shRNAスクリーニング / 急性骨髄性白血病 / エクソソーム / 骨髄微小環境 |
研究成果の概要 |
白血病関連遺伝子Meis1の標的遺伝子であるSytl1が、エクソソーム分泌を制御することで急性骨髄性白血病(AML)細胞の骨髄生着を促進するというモデルを明らかにし、AML細胞が骨髄定着する分子基盤を解明することを目的に本研究を開始した。しかしSytl1ノックアウトマウスを用いた実験によりMeis1非関連AML細胞の骨髄定着において、Sytl1の役割は限定的であることが明らかとなった。そこでAML細胞の骨髄生着に必須の遺伝子を探索する目的で、全遺伝子を対象としたshRNAスクリーニングとカスタムsgRNAスクリーニングを実施し、最終的に標的候補遺伝子として37遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMLは高率に再発し、その原因として骨髄定着したAML細胞が治療後も残存することが挙げられるが、AML細胞が骨髄定着する分子基盤は明らかでない。本研究で同定した標的候補遺伝子はAML細胞の骨髄定着に重要な役割を果たしている可能性があり、したがって本研究成果は学術的に意義がある。また、これらの遺伝子を標的とした新規治療法を開発することで、治療後のAML残存病変を駆逐し、AML再発や治療抵抗性獲得を克服することが期待できる。さらには同定した遺伝子を特異的な治療標的とすることで、大きな副作用のない再発予防が実現でき、AML患者のQOLを改善することが可能となるため、本研究成果の社会的意義も高い。
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