研究課題/領域番号 |
18K16110
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
正本 庸介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30706974)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 急性骨髄性白血病 / プロテアソーム |
研究成果の概要 |
急性骨髄性白血病(AML)は難治性造血器腫瘍で、治療標的の発見が期待されている。マウスモデルを用いてAMLにおけるプロテアソーム活性の制御と、治療標的としての意義を検討した。AML細胞では正常細胞と比較して、特に高い増殖活性を有する細胞分画でプロテアソーム活性が高まっていた。AMLの治療に用いる化学療法剤に暴露すると、プロテアソーム活性が抑制され、オートファジーが活性化された。プロテアソーム活性を抑制したAML細胞は化学療法剤に対して抵抗性を獲得し、逆に活性を高めたAML細胞は感受性が高くなった。オートファジーを阻害することで、さらに感受性が高まり、治療標的となりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性骨髄性白血病(AML)細胞では選択的なタンパク分解系であるプロテアソーム活性が亢進しているものの、抗がん剤などのストレスに暴露されるとプロテアソーム活性を抑制してオートファジーを活性化することでそれに対して抵抗性を獲得することが明らかになった。またオートファジーとプロテアソームの活性を同時に阻害してこの機序を阻害することでAML細胞の化学療法感受性が著しく亢進し、AMLの新たな治療標的になりうる可能性が示唆された。
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