研究課題
若手研究
本研究の目的は、造血器腫瘍の発症および治療抵抗性おけるADAM8遺伝子の役割を解明し、治療抵抗性造血器腫瘍を克服する新規治療薬開発の端緒とすることである、細胞株を用いた分子生物学的実験による治療抵抗性メカニズムの解明およびデータベースを用いた造血器腫瘍の生存解析を行った。本研究の結果、ADAM8がprotease活性を介して炎症性を修飾することで治療抵抗性に関連していることが示唆された。さらに、ADAM8は悪性リンパ腫の治療抵抗性のみならず一部の急性骨髄性白血病における予後不良集団に関連することが示唆された。
本研究成果によって、これまでに知られていなかった造血器腫瘍の治療抵抗性におけるADAM8の役割の一端が明らかとなり、新規の学術的意義を有する。さらにADAM8が代表的な造血器腫瘍である悪性リンパ腫や急性骨髄性白血病の治療抵抗性と関連があることが示唆された。本研究の成果は治療抵抗性に苦しむ造血器腫瘍患者に対する新たな治療法開発の端緒となる可能性があり、社会的にも意義を有するものである。
すべて 2020 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 15855-15867
10.1038/s41598-018-34193-1
120006534582