研究課題/領域番号 |
18K16119
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
原田 結 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (00608507)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | NK細胞 / 固形腫瘍 / GAIA-102 / 再生医療等製品 / Licensing |
研究成果の概要 |
K562の他、種々の組織に由来する腫瘍細胞に対する傷害活性の測定を行った結果、独自の培養技術で製造を行った活性化NK細胞GAIA-102はHLA nullかつNKG2D ligand 陰性であるため一般にNK-resistantとして知られるRajiを含め、腫瘍由来組織横断的に、K562/IMR32/HCT116/SKOV3/MCF7/Hut78などに対してPrimary NK細胞のそれを大きく上回る傷害活性を示した。 予想に反し、接着系の細胞に対してはSpheroidを形成した際により高い傷害活性 を示すことが明らかになり、臨床応用の際には固形腫瘍に高い奏功が期待される結果となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍の治療に免疫が応用されるようになって以来、固形腫瘍に対する有効性の向上は大きな課題であり続けている。本研究で得られた高活性NK細胞様細胞GAIA-102がこれまで知られた免疫細胞とは異なり、腫瘍細胞が3D形状を形成した時に特に傷害活性を強く発揮する現象は、今後の臨床応用を期待するのみならず、固形腫瘍を破壊するために免疫細胞に要求される特性を明らかにし、また新たな創薬ターゲットの創出にも繋がる意義がある。
|