研究課題/領域番号 |
18K16135
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
中野 学 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (10436016)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 好塩基球 / 細胞外ヌクレオチド / Gタンパク質共役型受容体 / ENTPD / P2Y6 / cAMP |
研究成果の概要 |
好塩基球のIgE依存性活性化に対するP2Y6受容体シグナルの影響を確認した。ヒト好塩基球のP2Y6受容体は、UDP刺激によりcAMPとIP1を上昇させたが、RhoGTPを変化させなかった。Gqタンパク質阻害剤のYM-254890およびcAMP合成酵素阻害剤の2',5'-ジデオキシアデノシンで処理したヒト好塩基球では、IgE依存性活性化が低下した。 ヒト好塩基球は細胞外ヌクレオチド加水分解酵素を発現しており、UTPを加水分解しUDPを産生した。細胞外ヌクレオチド加水分解酵素阻害剤であるPOM-1で処理された好塩基球は、IgE依存性活性化が低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの日本国民が花粉症などのⅠ型アレルギー疾患に罹患しているが、治療法の殆どは対処療法であり、根本的な治療法の確立が求められている。現時点で唯一のアレルギーの根本的治療法といえるアレルゲン免疫療法は、重篤な副作用が誘発されることや、使用できるアレルゲンが限定されているなど、課題が残されている。 好塩基球はアレルギー反応で重要な役割を果たしており、その活性化制御はアレルギー疾患の新規治療法の開発につながる。
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